不整脈の長期持続により心房が肥大し僧帽弁が閉じ切れず、逆流する心房性機能性僧帽弁逆流症(AFMR)。AFMRは比較的新しい疾患概念だが、この10年で疾患メカニズムが分かってきた。一方で、有病率や臨床転帰に関する報告にはばらつきがある。順天堂大学循環器内科学講座准教授/保健医療学部デジタルヘルス遠隔医療開発講座准教授の鍵山暢之氏らは、国内26施設におけるAFMR患者のREVEAL-AFMRレジストリデータを用いて明らかになった臨床実態をJAMA Netw Open(2024; 7: e2428032)に報告した。