胆道がんへのイリノテカン追加に「待った」

第Ⅱ相試験AIO NALIRICC

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 切除不能膵がんに用いられるトポイソメラーゼⅠ阻害薬ナノリポソーマル型イリノテカン(nal-IRI)は、韓国の第Ⅱb相多施設試験NIFTYにおいてフルオロウラシル+ロイコボリン(FU/LV)療法との併用により転移性胆道がんに対する有効性が示されるなど、胆道がん二次治療の新たな選択肢として期待されている。しかし、このほど胆道がんへのnal-IRI投与に「待った」をかけるエビデンスが示された。カナダ・Toronto General HospitalのArndt Vogel氏らは、切除不能胆道がんに対するnal-IRI+FU/LV療法の有効性を検討する第Ⅱ相多施設非盲検ランダム化比較試験AIO NALIRICCを実施。その結果、「FU/LV療法へのnal-IRI上乗せによる有効性は示されず、有害事象リスクの上昇が示唆された」とLancet Gastroenterol Hepatol2024; 9: 734-744)に報告した(関連記事:「胆道がん、S-1補助療法でOS延長」)。

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