慶應義塾大学衛生学公衆衛生学教室の松元美奈子氏らは、山形県鶴岡市で行われている鶴岡メタボロームコホート研究(TMCS)の参加者3,693例の医療保険請求データを用い、心血管疾患(CVD)の主要危険因子である高血圧、脂質異常症、糖尿病の治療薬の継続使用者におけるアドヒアランス(服薬遵守)について検討。その結果、併存疾患がない各治療薬の単独使用者では高血圧、糖尿病、脂質異常症の順に服薬遵守率が高く、服薬不遵守の予測因子は治療薬ごとに異なっていたとPharmacoepidemiol Drug Saf(2024; 33: e5855)に発表した。