切除不能進行・再発胃癌バイオマーカー検査の手引き改訂版を作成

日本胃癌学会

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 日本胃癌学会は8月30日、『切除不能進行・再発胃癌バイオマーカー検査の手引き』を改訂し『第1.1版』を公式サイトに掲載した。

 切除不能進行・再発胃がんの薬物治療をめぐっては、抗PD-1抗体ニボルマブ、抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカンに加え、今年(2024年)3月には抗Claudin(CLDN)18.2抗体薬ゾルべツキシマブが承認された。これに伴い、同学会は胃がん患者が有効な分子標的治療薬による治療機会を逸しないための検査実施アルゴリズムが必要との考えから、4月に『切除不能進行・再発胃癌バイオマーカー検査の手引き第1版』を発表した(関連記事「切除不能進行・再発胃癌バイオマーカー検査の手引きを作成」)。

 その後、今年5月に抗PD-1抗体ペムブロリズマブの胃がん一次治療における適応拡大が承認されたことを受け、今回同手引きの改訂版(第1.1版)を作成。HER2診断フローチャートにおいて、HER2分子標的薬治療の適応のない例について明確な指針が示された他、ペムブロリズマブに対するPD-L1検査の記述が加わった。また、MSI/MMR判定検査についても、保険収載されたことを受けて記述が変更された。

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