オランザピンがT-DXdによる嘔吐予防に有用

第Ⅱ相二重盲検試験で初めて解明

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 抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)は、乳がんをはじめ多くのがんに対する効果が期待される半面、頻度の高い副作用として遷延する悪心・嘔吐があり、予防・管理が課題である。昭和大学先端がん治療研究所准教授の酒井瞳氏らはT-DXdで治療した乳がん患者を対象に、オランザピンをベースとした予防的制吐療法の効果を検証する第Ⅱ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験ERICAを実施。オランザピンがT-DXdによる遷延する悪心・嘔吐の予防に有用であることを世界で初めて明らかにしたと、欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2024、9月13~17日)で発表。詳細はAnn Oncol(2024年9月5日オンライン版)に同時掲載された。(関連記事「HER2陽性胆管がんにT-DXdが有望」)

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