アプレミラスト、日本人掌蹠膿疱症で長期有効性示す アムジェン 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする アムジェンは本日(9月30日)、日本人掌蹠膿疱症(PPP)患者を対象にホスホジエステラーゼ(PDE)4阻害薬アプレミラスト(商品名オテズラ)の有効性と安全性を評価した、第Ⅲ相多施設共同プラセボ対照二重盲検並行群間ランダム化比較試験の52週間の結果を発表。16週時に認められた有効性評価項目の有意差に関し、アプレミラストの投与を継続した群では52週時においても維持またはさらなる改善が得られたという。詳細は、欧州皮膚科性病学会(EADV 2024)で報告された。(関連記事「PDE4阻害薬アプレミラスト、掌蹠膿疱症で追加承認申請」) PPPは膿疱、紅斑および鱗屑を伴い、手掌および足蹠に限局して発現する慢性的かつ激しい炎症性の皮膚疾患。病因は不明であり、中年の男女に好発し多くが喫煙者である。手掌の症状は人目に付き、また足蹠は歩行時に痛みを伴うなど、QOLにも大きな影響を及ぼす。同試験の対象は、PPP Area and Severity Index(PPPASI)総スコアが12以上でPPPASI膿疱/水疱重症度スコアは2以上かつ局所療法で効果不十分な日本人成人PPP患者176例。アプレミラスト群(88例)またはプラセボ群(88例)をランダムに割り付け、1日2回16週間投与した後、両群にアプレミラストを36週間投与する実薬投与期を設けた。76例中164例(93.2%)が投与52週時の評価を完了した(アプレミラスト/アプレミラスト群84例、プラセボ/アプレミラスト群:80例)。 PPPの重症度〔PPPASI総スコアが50%以上改善した患者の割合(PPPASI-50)、PPPASI 総スコア、Palmoplantar Pustulosis Severity Index(PPSI)総スコアのベースラインからの変化量〕、症状(患者評価による掌蹠のそう痒および疼痛/不快感のVisual Analog Scale:VAS)および患者報告による皮膚疾患特異的なQOLの指標(Dermatology Life Quality Index:DLQI)を含め、有効性の評価項目において、アプレミラスト群で16週時に認められた有意な改善は、アプレミラストの投与を継続した患者(アプレミラスト/アプレミラスト群)において、52週時まで維持またはさらなる改善が認められた。 一方、16週時にプラセボからアプレミラストに切り替えた患者(プラセボ/アプレミラスト群)では、アプレミラスト投与期間中に改善が見られた。プラセボ/アプレミラスト群では、PPPASI-50、 PPPASI 総スコア、PPSI 総スコアのベースラインからの変化量については投与20週時までに、患者報告アウトカムについては投与24週時までに、アプレミラスト/アプレミラスト群と同程度の改善が示された。 主要評価項目であるPPPASI-50は、アプレミラスト/アプレミラスト群で16週時が67.0%、52週時が72.7%。プラセボ/アプレミラスト群では52週時が64.8%だった。 安全性プロファイルは過去の試験と同様であり、新たな安全性のシグナルは認められなかった。10%以上に発現した有害事象は、下痢、鼻咽頭炎、悪心、軟便、頭痛、新型コロナウイルス感染症だった。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×