Meiji Seika ファルマ、日本看護倫理学会の声明に反論 次世代mRNAワクチン「コスタイベ筋注用」をめぐって 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする Meiji Seika ファルマは昨日(10月9日)、日本看護倫理学会が8月7日に公開した【緊急声明】「新型コロナウイルス感染症予防接種に導入されるレプリコンワクチンへの懸念 自分と周りの人々のために」(以下、緊急声明)に対する同社の見解を発表。「緊急声明には事実誤認および科学的知見に基づかない内容が含まれている」と指摘した。(関連記事:「コスタイベ、オミクロン株JN.1系統対応で一部変更承認」) 同社が緊急声明における事実誤認および科学的知見に基づかない箇所として挙げたのは、以下の通り。 ①「レプリコンワクチンが開発国や先行治験国で認可されていないという問題」に対して 次世代mRNAワクチン(レプリコンワクチン)であるコスタイベ筋注用をめぐっては、既にオーストラリアに本社を置く世界的ワクチンメーカーCSL Seqirus社が欧州医薬品庁(EMA)に承認申請を行っており、現在審査の最終段階に至っている。また、米国をはじめとした欧州以外の国・地域においても臨床試験・開発・申請準備が進んでいる。 緊急声明の「なんらかの安全上の懸念があるのではないかと疑わざるを得ない」との主張は、同学会の憶測にすぎず、明らかな事実誤認に基づく主張である。 ②「シェディングの問題」に対して 厚生労働省の「新型コロナワクチンQ&A」においても、「現在、色々な国で新型コロナワクチンのレプリコンワクチンを含め、様々な疾患を対象としたレプリコンワクチンの開発が進められていますが、これまでに、レプリコンワクチンを受けた方から他の方にワクチンの成分が伝播するという科学的知見はありません」と記載されており、同学会が主張する「シェディング」に関して科学的知見がないことが明確にされている。 緊急声明では「10月からの定期接種が、シェディングの有無を確認するための実証研究になってはいけない」とあるが、コスタイベ筋注用は合計約1万8,000例を対象とした国内外の臨床試験で収集された安全性データに基づいて承認審査されており、同学会が主張する「シェディング」に該当する事象は確認されていない。 ③将来の安全性に関する問題 緊急声明は「mRNAワクチンの塩基配列がヒト肝細胞のDNAに逆転写され」、「ヒトの遺伝情報に影響」するかのように主張しているが、通常ヒト細胞には逆転写酵素が存在しない。同学会が主張の根拠としている論文は、特殊な条件下で実施された試験の結果であり、生体内の反応を再現しているものではない。 また、米疾病対策センター(CDC)はmRNAワクチンがヒトのDNAに影響を与えないと発表し、誤情報について注意喚起している。 以上の指摘を踏まえ、Meiji Seika ファルマは「日本看護倫理学会の緊急声明には事実誤認および科学的知見に基づかない内容が含まれており、そのような主張で一般市民の不安を煽るような行為は、医療に関わる社会的責任を持つ組織としてあってはならない」と反論している。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×