今年(2024年)1月1日、石川県で最大震度7を記録する能登半島地震が発生し、被災地域の一部では断水が長期化した。被災地域の中核病院である恵寿総合病院(石川県)は1月9日に健康診断を再開。同院健康管理センター保健師の新木可奈子氏は自施設の健診結果に基づき、地震前後や断水の有無による血液検査値の変化を地域間で比較検討。「断水が長期化した地域では、断水期間中に脂質値の変化量が上昇し、水道復旧後、一気に下降する傾向が見られた。断水による生活環境の変化が健診結果に影響した可能性がある」と第65回日本人間ドック・予防医療学会(9月6~7日)で報告した(関連記事「医療崩壊防げるか、能登地震で露呈した課題」)。