アレックスビー、RSV流行期の3シーズンで良好な予防効果示す

GSK

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 グラクソ・スミスクライン(GSK)は本日(10月11日)、60歳以上を対象にRSウイルス(RSV)ワクチン(商品名アレックスビー)単回接種によるRSV関連下気道疾患(RSV-LRTD)予防効果を検討した第Ⅲ相単盲検プラセボ対照試験AReSVi-006において、RSV流行期の3シーズンにわたり良好な有効性と安全性が示されたと発表した。(関連記事「RSVワクチンと帯状疱疹ワクチンの同時接種、免疫応答は単独接種に非劣性」)

 同試験では、17カ国で登録したRSV感染高リスク例を含む60歳以上の高齢者約2万5,000例をRSVワクチンを単回接種する群とプラセボ群に1:1で割り付け、RSV-LRTDに対する有効性と安全性を検討した。これまでにRSVワクチンの有効性は、シーズン1終了時点で82.6%(96.95%CI 57.9~94.1%)、シーズン2終了時点で56.1%(95%CI 28.2~74.4%)、シーズン3終了時点で48.0%(同8.7~72.0%)と報告されている。

 今回、3シーズン(追跡期間中央値30.6カ月)にわたる累積有効性について事後解析を行ったところ、RSV-LRTDに対しては62.9%(97.5%CI 46.7~74.8%)、重度のRSV-LRTDに対しては67.4%(95%CI 42.4~82.7%)と良好なデータが示された。安全性と反応原性は第Ⅲ相試験プログラムの結果と一致していた。

 同社は、今後もワクチン追加接種スケジュールを決定するために、より長期の追跡調査の継続を予定している。

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