顧みられない熱帯病、デジタル診療の可能性は?

皮膚関連NTDsのスコーピングレビュー

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 世界保健機関(WHO)は、主に熱帯・亜熱帯地域の低・中所得国で蔓延しているにもかかわらず、先進国では主要な疾患と捉えられていない21疾患を「顧みられない熱帯病Neglected Tropical Diseases;NTDs)」と定義している。そのうちブルーリ潰瘍、リーシュマニア症、ハンセン病、オンコセルカ症、疥癬および他の外部寄生虫症などは、「皮膚NTDs」に分類される。オランダ・Maastricht UniversityのEwelina J. Barnowska氏らは、皮膚NTDsの診療におけるデジタルヘルスツールの有用性を検討するスコーピングレビューを実施。デジタルヘルスツールは地域レベルでの皮膚NTDsの診療に有用でユーザーの満足度が高い半面、インフラの整備やデータセキュリティー、アドヒアランスなどに課題が残されるとの結果をPLOS Digit Health2024; 3: e0000629)に報告した。(関連記事「日本でも症例増加の感染症、ブルーリ潰瘍とは」)

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