ウパダシチニブ、アトピー性皮膚炎の頭部病変で良好な結果

アッヴィ

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 アッヴィは昨日(10月15日)、全身療法の適応となる中等症~重症アトピー性皮膚炎(AD)の成人または青少年(12歳以上)患者に対するJAK阻害薬ウパダシチニブ(商品名リンヴォック)の有効性と安全性を検討した国際第Ⅲ相多施設二重盲検並行群間プラセボ対照ランダム化比較試験Measure Up 1および2の事後解析結果を発表。16週時の皮膚症状の改善、痒みの低減、QOLの改善についてウパダシチニブ投与の有効性が示された。詳細は第33回欧州皮膚科性病学会(EADV 2024、9月25~28日)で報告された(関連記事「ウパダシチニブ、一部変更承認を取得」)。

 事後解析では、治療目標を①頭頸部領域におけるほぼ完全な皮膚症状の改善(頭頸部のEASI 1未満)、②生活への影響がない状態(DLQI 1未満)、③最小疾患活動性(EASI 90達成およびWP-NRS 1未満と定義)-の同時達成とし、プラセボ群、ウパダシチニブ15mg群、30mg群の16週時の転帰を比較した。

 その結果、①頭頸部のEASI 1未満達成率は、プラセボ群が27.4%、ウパダシチニブ15mg群が67.8%30mg群が75.9%、②DLQI 1未満達成率はそれぞれ5.7%、38.4%45.5%、③最小疾患活動性の達成率は3.1%、37.2%48.1%と、いずれもウパダシチニブ投与群で高かった

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