高齢者の不眠症治療では、睡眠薬の使用は転倒リスク増加や認知機能低下に関連するため、認知行動療法などの非薬物療法が重要であると考えられている。国立長寿医療研究センターフレイル研究部のGeorg von Fingerhut氏らは、日本人高齢者を対象に書道と睡眠との関連を検討する横断研究を実施。その結果、書道の習慣がない者と比べて書道を行っている者では慢性不眠症のリスクが有意に低く、特に早朝覚醒と入眠困難で顕著だったとSleep Med X(2024; 8: 100124)に発表した(関連記事「睡眠改善につながる栄養素を解明」)。