制酸薬が蛋白質不足の原因に

物理的消化および化学的消化への影響を検証

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 低栄養状態は、①咀嚼・嚥下機能といった物理的消化、②唾液・胃酸による化学的消化-の低下により引き起こされると考えられている。しかしアルブミン(Alb)、プレアルブミン(PAB)、ビタミンB12(VB12)などの栄養状態を反映する栄養指標との関連は明らかでない。藤田医科大学臨床栄養学講座の後田ちひろ氏らは、成人92例を対象にAlb、PAB、VB12濃度と物理的消化および化学的消化に影響を及ぼす因子との関連を検討。制酸薬〔プロトンポンプ阻害薬(PPI)またはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)〕はPAB濃度を低下させ蛋白質合成を抑制する可能性が示唆されたと、Nutrients(2024; 16: 3715)に発表した。(関連記事「低栄養状態が軽度認知障害の早期発見の鍵」「PPIが薬剤耐性腸内細菌の獲得リスクに」)

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