男性不妊症の主な原因として造精機能障害が挙げられるが、患者の約40%は精子濃度および運動率が正常との報告があり、精液検査の限界も指摘されている。筑波大学医学医療系腎泌尿器外科の田中隆造氏らは、精漿(精液の液体部分)および血清中の微量元素に着目。微量元素濃度の測定、分類に基づく不妊症の新たな評価方法を発見したと、Reprod Med Biol(2024; 23: e12584)に発表した。(関連記事「採血のみでAIが男性不妊症リスクを判定」)