日本人黒色腫には独自の治療戦略が必要

遺伝子プロファイリングで白人との違いが明確に

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 黒色腫は全身に生じる可能性があるが、白人では皮膚の黒色腫(CM)が多く、東アジア人やヒスパニック系、アフリカ人では四肢末端部(末端黒子型、AM)や粘膜に生じる黒色腫(MM)が多いなど、人種によって臨床像が異なる。最近の研究で非白人に比べ白人の黒色腫は免疫チェックポイント阻害薬の効果が低い傾向にあることが報告され、十分な効果を得るには人種ごとの遺伝的な特徴を明らかにする必要性が指摘されている。札幌医科大学皮膚科学准教授の肥田時征氏らは日本人黒色腫患者の遺伝子プロファイリングを行い、白人と異なる遺伝的特徴を明らかにするとともに、対象の半数以上が治療薬に反応する遺伝子変異を有していたとの結果をCancer Med2024; 13: e70360)に報告した(関連記事「アジア初!皮膚がんの疫学的解析」)。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする