国立大学病院は現在、4万6,363人の常勤医師を全国に派遣しているが、今年(2024年)4月に本格施行された医師の働き方改革に伴い、地域への医師派遣の縮小が危惧されていた。しかし国立大学病院長会議会長の大鳥精司氏(千葉大学病院病院長)は、8月時点における医師派遣時間数が対前年度比100.3%と同程度の時間数を堅守していると12月13日に東京都で開いた第4回記者会見で報告した。ただし、「いきなり美容整形外科に行く直美などにより大学病院に医師が集まらないような状況になれば医師を派遣できず、地域医療崩壊が始まるといっても過言でない」と同氏は指摘した。