マクロファージ活性化症候群(MAS)は、インターフェロン(IFN)γによるマクロファージの活性化と全身性の過剰炎症を特徴とする、スチル病の重篤な合併症である。病態の中心的な役割を担うIFN-γを標的とした抗IFN-γ モノクローナル抗体emapalumabが、北米、欧州/英国、日本、中国で開発中である。米・Cincinnati Children's Hospital Medical CenterのAlexei A. Grom氏らは、高用量グルココルチコイド(GC)による効果不十分なMAS患者を対象としたemapalumabの第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験のプール解析を実施。同薬投与後8週時点で53.8%が完全奏効(CR)率を達成したと米国リウマチ学会(ACR 2024、11月14~19日)で報告した。