ニルセビマブの有効性、乳幼児RSV感染症で約9割

接種率向上と普及に課題

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 米疾病対策センターのHeidi L. Moline氏らは、2023~24年RSウイルス(RSV)流行シーズンにおける5歳未満児のRSV関連急性呼吸器疾患(ARI)による医療機関受診と入院について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック前の3 RSVシーズン(2017~20年)と比較する疫学研究を実施。また、2023年より生後初回のRSV感染症流行期を迎える全乳児に推奨されるようになった抗RSV抗体製剤ニルセビマブのRSV感染症予防効果を評価する症例対照研究を行った。その結果、乳幼児のRSV感染症負担はコロナパンデミック前の高さに戻っているが、ニルセビマブ投与で同疾患の医療介入を約9割低減できることなどが分かった。ただし、ニルセビマブの接種率はまだ低く、接種率向上と公平な普及が課題であることも示唆された。詳細は、JAMA Pediatr2024年12月9日オンライン版)に掲載された(関連記事「小児RSV感染症に福音、長期間作用薬が登場」)。

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