乳児血管腫は、小児期に最もよく見られる良性血管腫である。経口β遮断薬プロプラノロールの登場は乳児血管腫治療にパラダイムシフトをもたらした一方で、各国の臨床診療ガイドラインにおける推奨や疾患管理法にはばらつきがあるなどの課題が残されている。スペイン・Hospital Costa del Sol/Universidad de GranadaのMaría Colmenero-Sendra氏らは北米および欧州の小児皮膚科医90人を対象に、乳児血管腫の診療に関する横断的な評価者間・評価者内一致研究を実施。その結果、治療選択(プロプラノロール、外用β遮断薬チモロール、経過観察)における一致度、リスク分類による治療の相違などの実態が明らかになったとJAMA Dermatol(2024年12月18日オンライン版)に報告した。(関連記事「後遺症を残さない乳児血管腫治療を目指して」)