〔ASCO-GI 2025速報〕HER2陽性胃がんへの周術期ケモ+抗HER2抗体、OS改善せず

EORTC-1203 GITC試験(INNOVATION試験)

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕2025年1月23〜25日に行われた米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI 2025)より、注目演題の要点を速報形式でレポートします。

メインイメージ
(Infographic ©️Medical Tribune)

  • 学会名:
    米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI 2025)
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会期:2025年1月23日〜25日

演者:Anna Dorothea氏(スイス・Lausanne University Hospital and University of Lausanne)

背景

  • HER2陽性胃/食道胃接合部がんの周術期療法について、化学療法単独、化学療法+トラスツズマブまたは化学療法+トラスツズマブ+ペルツズマブ群の3群で比較した
  • 化学療法のレジメンは、開始時はシスプラチン+カペシタビンとした。2019年以降はFLOT療法〔フルオロウラシル(5-FU)+ホリナート+オキサリプラチン+ドセタキセル〕に変更し、不適例にはFOLFOX療法(5-FU+レボホリナート+オキサリプラチン)またはCAPOX療法(カペシタビン+オキサリプラチン)を行った
  • これまでに化学療法+トラスツズマブによる主要病理学的奏効率(mpRR)の改善が示されており、今回、全生存(OS)と無増悪生存(PFS)の結果が発表された

試験概要

試験概要の図表
組み入れ基準
①切除可能なHER2陽性胃がん/食道胃接合部がん、②UICC TNM分類でIb~III期、③中央判定によるHER2過剰発現
主要評価項目
中央判定によるmpRR(ASCO 2023などで報告済み)
副次評価項目
PFS、OS

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