〔ASCO-GI 2025速報〕大腸がん右側にアミバンタマブ+ケモが有効

EGFR阻害薬への感受性低い部位で検証

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〔編集部から〕2025年1月23〜25日に行われた米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI 2025)より、注目演題の要点を速報形式でレポートします。

インフォグラフィック
(Infographic ©️Medical Tribune)

  • 学会名:
    米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI 2025)
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会期:2025年1月23〜25日

演者:Kanwal Pratap Singh Raghav氏(米・University of Texas MD Anderson Cancer Center)

背景

  • 進行・再発大腸がん(mCRC)では原発巣が左側の症例(以下、左側症例)と比べて、右側の症例(以下、右側症例)は上皮成長因子受容体(EGFR)阻害薬に対する感受性が低く、転帰不良である。
  • 間葉上皮転換(MET)の高発現は、原発巣の位置にかかわらずmCRCの予後不良と関連し、METの増幅は抗EGFR抗体薬に対する治療抵抗性を引き起こす。
  • アミバンタマブは、EGFR変異陽性進行非小細胞肺がんにおいて米食品医薬品局(FDA)で承認されたEGFR/MET二重特異性抗体であり、RAS/BRAF野生型mCRCへの抗腫瘍効果が認められている。
  • 今回、RAS/BRAF野生型mCRCの右側症例におけるアミバンタマブの単剤療法および化学療法との併用療法の長期追跡データを検討した第Ⅰb/Ⅱ相国際共同盲検OrigAMI-1試験の結果が発表された。

※mFOLFOX6療法〔フルオロウラシル(5-FU)+レボホリナート+オキサリプラチン〕/FOLFIRI(5-FU+レボホリナート+オキサリプラチン+イリノテカン)

試験概要


組み入れ基準
アミバンタマブ単剤群(コホートC):①2レジメン以上の治療歴があり、右側病変を有する、②EGFR阻害薬の使用歴は可
化学療法併用群〔コホートD(mFOLFOX6療法)/コホートE(FOLFIRI療法)〕:①1レジメン以上の治療歴があり、右側病変を有する、②EGFR阻害薬の使用歴は不可

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