ワクチン、抗菌薬で認知症リスクが低下

抗精神病薬、抗うつ薬、糖尿病治療薬などでは上昇

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 認知症は全世界で患者と介護者に大きな疾病負担をもたらしており、経済的負担は1兆ドルに上るとの試算もある。近年、アルツハイマー病(AD)による軽度認知障害/軽度の認知症の治療薬として抗アミロイドβ(Aβ)抗体のレカネマブとドナネマブが相次いで登場したが、いずれも疾患修飾薬であり認知症の根治療法はまだない。英・Fulbourn Hospital/University of CambridgeのBenjamin R. Underwood氏らは、処方薬と認知症リスクとの関連を検討するシステマチックレビューを実施。その結果、ワクチン、抗菌薬、抗炎症薬などが認知症/ADリスクの低下に関連し、抗精神病薬、抗うつ薬、糖尿病治療薬などはリスク上昇と関連していたと、Alzheimers Dement2025; 11: e70037)に報告した。(関連記事「高齢者の抗菌薬使用、認知症と関連せず」「抗コリン薬の認知症リスク、薬剤により差」)

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