日本人向け壊死性筋膜炎の診断スコアを開発

J-LRINECスコア、蜂窩織炎との鑑別に有用

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 壊死性筋膜炎は急速に進行し、未治療では20〜50%が死に至るとの報告もある重篤な感染症である(AANA J 2003; 71: 37-40)。早期診断・早期治療が重要だが、初期は同じ軟部組織感染症である蜂窩織炎との区別が困難であることが問題となっている。近年の研究で、両疾患の鑑別に用いられているLaboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis(LRINEC)スコアは、当初の報告ほど感度や特異度が高くない可能性が指摘された。そこで国際医療福祉大学皮膚科の乗松雄大氏らは日本人患者向けの新たな診断ツールとしてJ-LRINECスコアを開発し、その妥当性を検証した結果、同スコアが日本人患者において壊死性筋膜炎と蜂窩織炎の鑑別に有用な指標となる可能性があることをJ Dermatol2025年2月7日オンライン版)で報告した(関連記事「高齢者によく見られる浮腫をどう診るか」)。

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