チルゼパチドはGIP受容体とGLP-1受容体のデュアルアゴニスト製剤で、2型糖尿病の治療薬(商品名マンジャロ)として2023年4月に登場以降、広く用いられている。また、昨年(2024年)12月には肥満症治療薬(商品名ゼップバウンド)としても承認され、発売間近となっている。朝日生命成人病研究所附属医院(東京都)糖尿病内科部長・治験部長・診療部長の大西由希子氏は第25回動脈硬化教育フォーラム(2月9日)で、チルゼパチドの動脈硬化予防について、糖尿病例・非糖尿病例の試験結果を踏まえ解説した。(関連記事「GIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチドの実力」)