アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の発症には遺伝的要因と環境的要因が複雑に絡み合っている。特に食事の影響は大きいと考えられ、ランダム化比較試験や観察研究などこれまでに多くの研究が行われてきた。しかし、一貫性のある結果は得られていない。中国・Central South UniversityのXixia Dai氏らは介入が不要で、かつ交絡因子の影響を最小限に抑えられるメンデルランダム化(MR)解析を用いてアレルギー疾患の発症リスクと食事因子との因果関係を検討した。その結果、ドリップコーヒーがアトピー性皮膚炎とアレルギー性喘息の発症を抑制する可能性が示されたとDermatol Ther(2025年2月10日オンライン版)に報告した(関連記事「ショウガが自己免疫疾患の炎症を緩和する可能性」)。