慢性的な皮膚疾患は精神面に及ぼす影響が強く、自殺リスクとの関連も指摘されている。しかしこれまでに行われた研究は自殺念慮という「観念」と、自殺企図や完遂といった「行動」を含んだ「広義の自殺傾向」を対象としたものが多かった。スロベニア・University of LjubljanaのB. Hrvatin Stancic氏らは、皮膚疾患と自殺完遂リスクとの関連を検討した研究37件についてシステマチックレビューおよびメタ解析を実施。その結果、複数の皮膚疾患でリスクの上昇が認められたことをJEADV(2025年3月17日オンライン版)に報告した(関連記事「アレルギー疾患と精神神経疾患の関連を考える」)。