日循展示ブース、機器メーカーはPOC製品に注力

現地の活況をレポート

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 2025年3月28〜30日にパシフィコ横浜で開催された第89回日本循環器学会では、医療者が登壇する学術セッションだけでなく、企業展示ブースにも多くの参加者が訪れ、活況を呈した。特に医療機器に関しては、近年の在宅医療や訪問診療の需要増を背景に、ポイントオブケア(POC)を可能とするような小型化、ワイヤレス化に注力した製品が多く見られた。

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AI活用の電子カルテも

 大阪大学発のベンチャーであるイムノセンスの「GLEIAチェックD-dimer」は、独自の免疫測定技術「GLEIA」を採用し、CDケースサイズの軽量化を実現。同製品専用の測定器「GLEIAチェックリーダー」も近日中に発売予定だという。ルミラ・ダイアグノスティクス・ジャパンのC反応性蛋白(CRP)測定キット「ルミラ・CRP テストストリップ」は、血漿中のCRPを迅速に定量化でき、抗菌薬の処方や治療効果の判定に活用できる。

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 他にも、医療者の負担軽減を目的とした新タイプの電子カルテ〔人工知能(AI)による作成、病院と診療所間のクラウド連携など〕も多くの企業から展示されていた。

 展示ブースの担当者からは「診療の効率化が進み、患者のQOL向上に寄与することが期待される」「ポータブルかつ高精度な機器の開発が進むことで、循環器疾患の早期発見につながってほしい」といった声が聞かれた。

(第89回日本循環器学会取材班)

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