〔ACC.25速報〕TAVI後のダパグリフロジンでイベント発生率低下

超高齢患者を含むランダム化比較試験Dapa TAVI

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ
〔編集部から〕2025年3月29〜31日に行われた第74回米国心臓病学会(ACC.25)より、注目演題の要点を速報形式でレポートします。

メインイメージ
(Infographic ©️Medical Tribune)

  • 学会名:
    第74回米国心臓病学会(ACC.25)
  • 学会レポート一覧を見る

会期:2025年3月29〜31日

演者:Sergio Raposeiras-Roubin氏(スペイン・Centro Nacional de Investigaciones Cardiovasculares Carlos III)

背景

  • 大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)後の心不全発症率は高い
  • SGLT2阻害薬は心不全予防に有効だが、TAVI後の患者における有効性および超高齢者における安全性のエビデンスは十分でない
  • TAVIを受けた重症大動脈弁狭窄症患者1,257例を対象に、ダパグリフロジンの有効性と安全性を検証する多施設共同ランダム化比較試験Dapa TAVIを実施した
  • 詳細はN Engl J Med2025年3月29日オンライン版)に同時掲載された

試験概要

試験概要の図表
組み入れ基準
①18歳以上、②TAVIを受けた重症大動脈弁狭窄症、③次の基準のいずれかに該当:〇左室駆出率(LVEF)40%以下 〇糖尿病 〇eGFR(CKD-EPI式)25~75mL/分/1.73m2
介入
TAVI後の退院時または退院から14日以内にダパグリフロジンを投与開始するダパグリフロジン群または投与しない対照群に1:1でランダムに割り付け
主要評価項目
全死亡と心不全増悪(心不全入院または静注利尿薬を要する緊急受診)の複合
副次評価項目
全死亡、心不全増悪、安全性など

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