不眠を伴ううつ病において、抗うつ薬と睡眠薬の併用は有望な治療候補である。杏林大学精神神経科学教室の丸木拓氏らは、不眠を伴う大うつ病性障害(MDD)の治療における抗うつ薬と睡眠薬の併用療法の有効性および安全性を、抗うつ薬単独療法と比較する6件のランダム化比較試験(RCT)を対象にシステマチックレビューとメタ解析を実施。当初は睡眠薬クラス別の解析を予定していたが、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(Z薬)以外は試験数が少なく解析できなかった。Z薬の併用に関しては、短期的には抗うつ薬単独療法よりも不眠症状を伴うMDDに有効である可能性が示唆された。詳細はPsychiatry Clin Neurosci(2025年3月20日オンライン版)に掲載された(関連記事「GL推奨の睡眠薬5剤の実力を比較、結果は?」)。