生物学的製剤の登場により乾癬治療は進歩しているが、効果が持続しない患者も一定数存在する。韓国・Gachon University College of MedicineのHee Joo Kim氏らは、重症乾癬患者における生物学的製剤治療の効果持続性に影響する要因を検証する横断研究を実施。その結果、治療抵抗性を呈した患者では肥満の割合が高く、さらに表皮における自然免疫や好中球関連分子の活性化が確認され、肥満に伴う自然免疫の異常が生物学的製剤の効果減弱に関与している可能性が示唆されたとJAMA Dermatol(2025年4月2日オンライン版)に報告した(関連記事「乾癬治療、IL-12/23阻害薬の効果に性差」「尋常性乾癬へのBio、9割超が『満足』」)。