心アミロイドーシスでは、体内で生成された繊維状の異常蛋白質(アミロイド)が心臓に蓄積されることで心機能が徐々に低下する(Amyloid 2018; 25: 8-10、Circ 2020; 2: 314-321)。アレクシオンファーマが4月16日に東京都で開催したメディアセミナーでは、高知大学老年病・循環器内科学教授の北岡裕章氏がトランスサイレチン(TTR)型心アミロイドーシス(ATTR-CM)について、久留米大学病院循環器病センター教授の田原宣広氏が今年(2025年)3月に承認されたTTR四量体安定化薬アコラミジス(商品名ビヨントラ)について解説。同薬には高いアミロイドーシス形成抑制効果が期待されている。一方で疾患の認知度の低さという課題が残されており、早期診断に向け、特に循環器内科、整形外科、神経内科の連携強化が急務だという(関連記事「隠れ患者は5万人⁉ ATTR-CMを拾い上げるポイント」)。