ミトコンドリア機能改善薬イメグリミンは、単独療法または他の血糖降下薬との併用時に比べ、メトホルミンとの併用時に消化器症状が現れやすいことが報告されている。川崎医科大学名誉教授の加来浩平氏らは、日本人2型糖尿病患者に対するイメグリミン+メトホルミン併用療法について消化器症状および下痢の発現率、発現の危険因子、治療効果への影響を検討する目的で、第Ⅲ相試験TIMES-2の事後解析を実施。その結果、消化器症状の大半は軽度で約半数は1週間以内に消失すること、HbA1cの改善度は消化器症状および下痢の発現例でより大きかったことなどをJ Diabetes Investig(2025; 16: 629-638)に報告した。(関連記事「メトホルミンの消化器症状―傾向と対策」)