今年(2025年)、日本胃癌学会編『胃癌治療ガイドライン 医師用2025年3月改訂第7版』(新GL)が刊行された。2021年7月以来の改訂となる新GLでは、前回の改訂以降に登場した免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、抗CLDN18.2抗体ゾルベツキシマブなど新たな薬物療法の推奨が初めて示された。埼玉県立がんセンター消化器内科科長/診療部長の原浩樹氏は病態に基づく薬剤選択について第97回日本胃癌学会(3月12~14日)で講演。切除不能進行・再発胃がんの一次治療におけるICIおよびゾルベツキシマブの位置付けなどについて解説した。(関連記事:「胃がんガイドライン、外科治療の改訂点は?」)