今年(2025年)4月、日本呼吸器学会は『咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2025』(以下、GL2025)を刊行。6年ぶりに改訂されたGL2025の咳嗽セクションの主な変更点について、大阪府済生会茨木病院(大阪府)呼吸器内科部長の新実彰男氏が第65回日本呼吸器学会(4月11~13日)で解説した。今回の改訂では、新たに治療に関する9つのクリニカルクエスチョン(CQ)が設定され、難治性慢性咳嗽の唯一の治療薬として選択的P2X3受容体拮抗薬(P2X3RA)ゲーファピキサント(商品名リフヌア)を推奨することなどを盛り込んだ。