進行性肺線維症(PPF)に対する治療では、標準治療で効果不十分な場合に抗線維化薬を使用するが、治療薬の至適投与法は明らかでない。九州大学病院呼吸器内科の坪内和哉氏らは第65回日本呼吸器学会(4月11~13日)で、未治療PPFに対する抗線維化薬ニンテダニブと抗炎症治療薬の同時導入療法を検討した多施設共同非盲検単群前向き介入第Ⅱ相試験TOP-ILDの結果を発表。「PPFに対する標準治療である抗炎症薬の有効性が前向きに確認でき、PPFに対する抗炎症薬+抗線維化薬の同時導入療法は高い継続率を維持していた」と報告した。