下部直腸がん手術では、縫合不全の予防・リスク軽減目的で一時的人工肛門造設術を併施することがあるが、ストーマから多量の排液を認めるhigh-output syndrome(HOS)がしばしば問題となる。大阪大学消化器外科の楠誓子氏らは、直腸がん術後一時的回腸人工肛門造設例で早期HOSに対する柴苓湯の効果を検討。人工肛門からの排液量が減少したことを第125回日本外科学会(4月10~12日)で報告した(関連記事「漢方薬の副作用、注意点と対処法」)。