身体活動量の低さは代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)※のリスク上昇と関連することが示されているが、自己申告による身体活動量に基づいて評価されてきたため、両者の関連の強さや全体像については正確に把握されていなかった。英・University of OxfordのEvelynne S. Fulda氏らは、大規模前向きコホート研究UK Biobankにおいて加速度計(ウェアラブルデバイス)によって計数された歩数データを用いて、1日当たりの歩数とMASLDとの関連を検討。1日当たり1,000歩増加するとMASLDリスクが12%低下し、両者の関連は部分的には肥満によって媒介されていることなどをMed Sci Sports Exerc(2025年4月24日オンライン版)に報告した(関連記事「1日9,000歩で健康寿命が延伸」)。 ※元論文ではnon-alcoholic fatty liver disease(NAFLD)と表記