便貯留がない慢性便秘症にエロビキシバットが有効

完全自発排便回数が有意に増加

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 直腸に便貯留がない慢性便秘症では、生活習慣の改善、食事療法、腸蠕動を促すケアなどを行っても改善が得られない場合に薬物療法を考慮するが、薬剤選択に関するエビデンスは不足している。横浜市立大学大学院肝胆膵消化器病学教室の三澤昇氏は、直腸超音波所見で便貯留が認められない患者を対象に胆汁酸トランスポーター阻害薬エロビキシバット(商品名グーフィス)と浸透圧性下剤(酸化マグネシウム)の効果を検討する多施設共同観察研究を実施。「酸化マグネシウム群と比べ、エロビキシバット群では完全自発排便回数が有意に増加し、症状についても有意に改善した」との結果を第111回日本消化器病学会(4月24~26日)で報告した。(関連記事「便秘症新規経口薬の処方増、新GLが後押し」「体外式超音波検査が便秘症の病態評価に有用」)

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