コロナ後遺症への抗ウイルス薬は有効か

現時点のエビデンスを踏まえ網羅的に解説

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患後症状(Post-COVID-19 Condition;PCC)に対する治療法はいまだ確立されておらず、課題となっている。現時点では、①COVID-19の急性期に抗ウイルス薬を投与してウイルス量を減少させる、②新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染後に発症する1つ以上の臓器系に影響を及ぼす3カ月以上の慢性疾患(Long COVID)に対して残存ウイルスを駆除する―という2つの治療法が明示されている。大阪大学大学院感染制御学教授の忽那賢志氏は第99回日本感染症学会/第73回日本化学療法学会(5月8~10日)で、PCCに対する抗ウイルス薬の効果についてエビデンスを交えて紹介。現時点での抗ウイルス薬について、急性期の投与には賛否両論、Long COVIDへの投与では症状を改善しない結果が示されていると発表した(関連記事「ゾコーバが通常承認取得、高まる推奨順位」)。

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