大阪大学大学院社会医学講座・公衆衛生学の岡本華奈氏らは、中高年の日本人を対象に行われた全国規模の前向きコホート研究JACC Studyの参加者約4万例のデータを用い、食塩摂取量と口腔がん、咽頭がん、食道がんの発症リスクとの関連を検討。その結果、これらのがんの複合リスクは食塩摂取量が多い者ほど高く、食品別では味噌汁の摂取量が1日1杯未満の者と比べて2杯の者で1.63倍、3杯以上の者で2.27倍に上ったとBr J Nutr(2025年4月28日オンライン版)に発表した(関連記事「コーヒー・紅茶で頭頸部がん発症リスク低下」)。