昨年(2024年)は世界的に「異常な高温」が観測され、世界気象機関(WMO)の年次報告書によると世界平均気温は過去最高を記録し、気象庁も国内の平均気温が1898年の統計開始以降最も高かったと発表した。高温への曝露は健康にさまざまな悪影響を及ぼすが、特に妊婦では注意が必要なようだ。東京科学大学大学院公衆衛生学の寺田周平氏らが全国11地域・69万件超の出産データを対象に行った症例クロスオーバー研究から、猛暑の「翌日」には常位胎盤早期剝離のリスクが23%上昇することが示された(BJOG 2025年4月10日オンライン版)。(関連記事「世界の熱中症患者、2100年までに年間12億人に」「暑い時間に注意!脳梗塞の引き金に」「熱中症で認知症リスク上昇」)