ナトリウム(Na)とカリウム(K)の摂取バランスを保つことは、メタボリックシンドローム(MetS)の発症において極めて重要な食事・生活習慣因子であり、両者の関連についてさらなるエビデンスが求められている。特に尿検査は簡便であるため、尿中Na/K比とMetSの関連が確立できれば、MetSと関連疾患に対する介入を考える上でも有用である。中国・Central South UniversityのLi Wang氏らは、同国における大規模な健康診断プログラムを通じて24時間尿中Na・K比(24hUNa/KE)とMetSリスクとの関連を評価する横断研究を実施。女性において24hUNa/KEとMetSおよびその構成因子との間に強い正の関連が認められたことなどをSci Rep(2025; 15: 16519)に報告した(関連記事「尿ナトカリ比の目標値で高血圧学会が声明」)。