高齢発症関節リウマチにJAK阻害薬が有用

若年発症例と疾患活動性・継続率に差なし

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 超高齢社会の進展に伴い、国内の高齢発症の関節リウマチ(late-onset rheumatoid arthritis;LORA)患者は増加傾向にある。若年発症関節リウマチ(young-onset rheumatoid arthritis;YORA)と比べ、LORAはインターロイキン(IL)-6が腫瘍壊死因子(TNF)αより優位であるなどサイトカインプロファイルが異なることが知られているが、IL-6阻害作用を有するJAK阻害薬の有用性に関するエビデンスは限られている。名古屋大学大学院運動・形態外科学整形外科学/リウマチ学講師の寺部健哉氏は、多施設前向きレジストリ研究Tsurumai Biologics Communication Registry(TBCR)のデータを用いてYORA群とLORA群におけるJAK阻害薬の有用性を検討。投与後の臨床疾患活動性指標(CDAI)および薬剤継続率などに両群で有意差は認められず、LORAに対してもJAK阻害薬が有用である可能性が示唆された」と第98回日本整形外科学会(5月22~25日)で報告した。(関連記事「高齢発症リウマチ、治療ステートメントを公表」)

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