日本初の近視進行抑制点眼薬アトロピン、実力は?

増加する小児近視に警鐘

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 近年、世界的に近視有病率が上昇しており、2050年までに世界人口の49.8%が近視、9.8%が強度近視に至ると予測されている。日本でも、文部科学省の調査で児童・生徒の近視有病率は小学6年生が52.8%、中学3年生が62.6%と高いことが報告されている(2022年時点)。近視は学童期に進行しやすく、QOLに悪影響を及ぼす他、眼合併症リスクの上昇が指摘されており早期介入が望まれる。参天製薬が6月6日に東京都で開催したプレスセミナーでは、日本眼科医会会長でしらね眼科(広島県)院長の白根雅子氏、同医会常任理事ではら眼科(青森県)院長の原信哉氏、筑波大学眼科准教授の平岡孝浩氏らが登壇し、日本初の近視進行抑制点眼薬アトロピン(商品名リジュセアミニ点眼液0.025%)について触れながら、小児近視の実態と課題をテーマに解説。「将来、深刻な眼疾患を発症するリスクが高い近視に対する治療薬への期待は大きい」(白根氏)などと述べた。(関連記事「小児の近視進行抑制点眼薬が欧州で承認」「2050年に8割?深刻化する小児近視に警鐘」)

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