近年、医療現場におけるベッドサイド診断の一助として、ポイントオブケア超音波検査(POCUS)の有用性が広く認識されるようになっている。即時性のある診断を可能とするPOCUSは、診断精度や処置の安全性の向上に寄与し、医学教育の早期段階からの導入が進められている。一方で、POCUSの操作と判断は術者のスキルに依存し、適切なトレーニングを欠いた状態での使用は誤診リスクを高めると指摘されている。イスラエル・Ben-Gurion UniversityのRoy R. Dayan氏らは、POCUSを医学教育に体系的に組み込むための4つの柱から成る6年間の縦断的カリキュラムを構築。その取り組みと評価についてPerspect Med Educ(2025; 14: 319-327)に報告した。