チルドラキズマブで乾癬と代謝指標が同時に改善

高用量投与が奏効

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 乾癬患者では、一般人口と比べてメタボリックシンドロームの有病率が著明に高く、16.67~39.3%と報告されている。メタボリックシンドロームは腹部肥満、脂質異常症および動脈硬化、高血圧、インスリン抵抗性、高血糖が相互に関連した病態群であり、乾癬はメタボリックシンドロームの発症要因となる全身性炎症性疾患だ。メタボリックシンドロームの併存は乾癬患者の疾患負担を増加させ、心血管イベントリスクも上昇させる。イタリア・University of Rome Tor VergataのCaterina Lanna氏は代謝性炎症に関与している炎症性サイトカインIL-23に着目し、IL-23阻害薬チルドラキズマブの乾癬患者におけるメタボリックシンドロームへの有効性と安全性を検討。1回200mg(国内の最大用量は100mg)への増量により代謝プロファイルの有意な改善が得られたとの結果をJ Dermatolog Treat 2025; 36: 2512159)に報告した。(関連記事「乾癬と心血管疾患の媒介因子が判明!」)

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