肥満や肥満症には複合的な要因が関与するにもかかわらず、食習慣など個人の生活上の要因によると決め付ける偏見や差別(オベシティ・スティグマ)が存在する。医師であり日本イーライリリー株式会社研究開発・メディカルアフェアーズ統括本部ダイアベティス・オベシティ・心・腎領域バイスプレジデントの宗和秀明氏は、6月12日に開催されたメディア向けラウンドテーブルで「肥満症治療の社会的意義」について講演。医療現場における根強いオベシティ・スティグマが診断や治療に遅れを引き起こしていることに触れ、オベシティ・スティグマの払拭と科学的根拠に基づいた薬物療法の必要性を訴えた。