条件反射制御法(Conditioned Reflex Control Technique;CRCT)は、パブロフの信号学説および条件反射学説に基づき、2006年に国立病院機構下総精神医療センターの平井愼二氏(当時)が中心となり開発。当初は物質使用障害(薬物、アルコール)に対して実施され、現在では病的賭博、盗撮などの性的逸脱行動に対しても適用される、開発後20年に満たない比較的新しい治療技法である。医療法人社団ほっとステーション大通公園メンタルクリニック(札幌市)院長の長谷川直実氏は、近年増加傾向にある盗撮・のぞき行為に対するCRCTについて、自施設における実施状況や受療者の傾向、課題などを検討。結果を第121回日本精神神経学会(6月19~21日)で報告した。