近年、若手医師を中心に美容医療への関心が急速に高まりつつあるが、教育体制や診療の質の担保など多くの課題が顕在化してきている。第124回日本皮膚科学会(5月29日〜6月1日)で順天堂大学浦安病院皮膚科教授の須賀康氏は、美容皮膚科をはじめとする日本の美容医療における教育体制の未整備に対し警鐘を鳴らし、その解決および品位ある美容医療の実現に向けた糸口として、教育制度の拡充、専門医制度の活用、診療指針の策定、継続医学教育(CME)の推進の4つを提唱した。(関連記事「『健康と美』の落とし穴(第1回)」、「『健康と美』の落とし穴(第2回)」)