口腔内メラノーシスが頭頸部がんに関連か

国内後ろ向き研究が示唆

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 口腔内メラノーシス(OM)は基底層を中心としたメラニン顆粒の増加に伴い粘膜が褐色~黒色調の色素斑として観察される病態である。OMは頭頸部がんおよび食道がんの危険因子とされるが、内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)を施行した表在性食道扁平がん(SESCC)患者におけるOMの意義をめぐってはいまだエビデンスが少ない。鹿児島大学大学院消化器疾患・生活習慣病学の上原翔平氏および同講師/診療准教授の佐々木文郷氏らの研究グループは、ESDを施行したSESCC患者を対象にOMの臨床的意義を後ろ向きに検討した結果、「ESD施行SESCC患者において、OMを有する例では頭頸部がんの合併頻度が有意に高く、関連性が示唆された」と第79回日本食道学会(6月26~27日)で報告した。

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